堕落② フィクションの毒

無知な子供は、
金持ちや権力者や税金などに対する偏見が酷い。

これは無知な状態で、
フィクションの知識を学習してしまう影響が大きい様に見える。

フィクションはどうしても分かりやすい悪役を作りがち。
善vs悪の構図が子供にも分かりやすいから。

無知な子供は、
世界が善と悪に別れていると思っていて、
自分はほぼ無条件に善や正義に属していると思っている。
(善悪というものは、自分の利益不利益から生み出される感想)

善良な市民などはその典型。

本当に善良な市民なるものが当たり前に存在しているのであれば、
人間社会は遥か昔に理想社会に成っていただろう。

今の社会は理想社会だろうか?
善良な市民は何をしているだろうか?

 


無知な子供は、
『支配者が愚かな(善良な)民衆を支配している』
と思っているが、

現実は、
『思考を放棄したい頭の悪い人間達が、
 何でも決めてくれるリーダー(独裁者(保護者))を求めている』
だけ。

しかし頭の悪い人間は、
現実を正確に見る事の出来るだけの知能を持っていない為、
自分達が社会を構築している事に気付けず、
『存在していない誰か』
に責任を押し付け、
『自分は何て不幸なのか』
と嘆き悲しみ、
悲劇の主人公の快楽に酔い痴れる。

この世界には神も魔法も存在せず、
あるのは知識と努力と工夫だけ。