堕落⑨ 知能と視野

『おしゃれは靴から』
「靴に金をかければおしゃれな人間になれる!」

・・そう言う事ではない。

『金持ちは財布に紙幣を整理して入れる』
「財布の紙幣を整理して入れれば金持ちになれる!」

・・・これもそう言う事ではない。


知能の低い人間は、
現実のほんの一部しか認識出来ない。

多数の人間が、
目につきやすい箇所ばかりを気にして金をかけている時、
おしゃれに気を配っている人間は、
大勢の人間が気にしない箇所に意識を向ける。

常日頃から整理整頓を心掛け、
行動・思考に無駄が少ないから成功しやすい。

評価されている人間、
成功している人間の、
分かりやすい面や、
自分でも簡単に出来る行動ばかりに注目し、
それを真似て満足してしまう。
コスプレで満足してしまう子供の様に。

知能の低い人間は、
本質ではなく物事の表面しか認識出来ず、
『認識出来た表面』こそが真理だと思い込んでしまう。

それが楽だから。


「○○神社で祈願したら合格・成就したらしい」

『どんな努力をしたのか?』は見ずに、

『とにかく目につきやすい、分かりやすい、簡単に真似出来る、
 自分達がやっていない何か』

を探しては、それを真似し、失敗しては、
『頑張ったって報われない』
と嘆き諦め、
『成功している人間はズルをしている!』
と猿の正義感(快楽)に支配される。