多くの人間は『運』というものが存在していると信じているが、
そんなものは存在しない。
何故なら、この世界の全ては『現象』でしかないからだ。
そこには『原因と結果』が存在しているだけで、
『善し悪し』は存在していない。
では人間は何を『運』と呼んでいるのか?
それは『感想』だ。
例えば、
ただ無意味にサイコロを振っても、
そこに良し悪しは生まれない。
しかし、
サイコロの目に金を賭けたりした時、
賭けた人間の脳の中で善し悪しが生み出される。
サイコロの振る舞いという現象の結果、
人間の脳の中にまた現象が生み出される。
『世界の振る舞い』に善し悪しは存在しない。
人間はとても知能が低いので『現実』を正確に認識出来ず、
『想像 (感想)』で『原因と結果』を作り上げてしまう。
それが『運』。
運が良い悪いとは、
『存在していない数字』を使って算数をしているのと同じ。
それらの『存在していない数字』は、
現実を計算する時に邪魔にしかならない。
(人間以外の)ある程度知能の高い哺乳類がそうであるように、
知能の低い人間の脳も『分からない事』を『想像』で補ってしまう。
分かっていない事を、分かった気になってしまい、
間違った因果関係を正解だと思い込んでしまう。
宗教などはその典型。
『分からない事』は、
『自分が分かっていない』と理解する事が重要。
それが理解出来ていないと、
そもそも理解しようとする選択が生まれない。
よくスポーツ選手や社会的成功者などが
『良い行動をする事で運を貯める』
の様な表現をする事があるが、
あれは『運を貯めている』のではなく、
『自己肯定感を上げる為』の行動。
人間は知能の低い動物なので、
ほとんどの現実を正確には理解出来ない。
つまり自信が無い。
(宗教はそこに付け込み、
金を稼ぎ(エネルギーを奪い)、
社会に蔓延っていく)
人間は自信が無いと自分の力を100%発揮する事が出来ない。
人間は『運』によって『成功・失敗』が決定されているのではなく、
『自己肯定感 (自信)』によって発揮されるパフォーマンスが左右され、
それが『結果』に影響するだけ。
この世界を動かすものは唯一つ。
『物の理』だけ。
それ以外で世界を動かすものは無い。
人間が地球と呼ぶこのちっぽけな石ころ。
その表面を這いずり回る人間という微生物に世界は留意などしない。