知能と認識

人間の脳はとても頭が悪いので漠然としか世界(現実)を認識出来ない。


例えば、

知能の低い人間は、
知能の低い人間でも理解できる(楽しめる)様に簡単に表現された、
マンガ、アニメ、ドラマ、映画、小説などのフィクションを、

現実だと認識してしまい、
それらに登場しているキャラクターや芸能人を、
身近な存在だと認識してしまう。

だから彼らの動向が気になって仕方ない。


対して、社会問題や政治。

これらはフィクションではなく、現実の問題。

フィクションの世界は基本的に、
知能の低い人間でも楽しめるようにシンプルに作られているが、

現実の問題はとても複雑で、
解決しようとすると多大な労力と高い知能が必要になる。


知能の低い人間は、
自分にとって無関係な有名人の一挙手一投足に反応し、
自分達の人生に多大な影響がある社会問題や政治には無関心。


ある程度 知能が高くなってくると、
有名人は自分の人生に ほとんど無関係で、
社会問題や政治こそが自分の人生に多大な影響がある事に気付き始める。


20代や30代、時には5,60代くらいで『世の中おかしい』とか言い始めるのはこれ。

世の中 (人間社会) が変化したのではなく、
自分の認識範囲が変化しただけ。

 

『昔は良かった』とは、

『 (無知で無関心であるがゆえに、不安も無く、心が平穏だった) 昔は良かった』

と言っているだけで、

一昔前までの世界が理想世界 (理想社会) だった訳でも何でもない。