子供向けの創作物で、
よく神や悪魔、妖怪などが使われるが、
安易にそれらを使うべきではない。
無知な子供は『それら』が現実にも存在すると本気で信じてしまうから。
人間が、
『現実(現象)を安易に辻褄を合わせる為に生み出した妄想』
は、人生において害悪である事がとても多い。
それらは人間から『論理的思考 (現実を正確に認識する力)』を奪ってしまう。
『本物の想像力』を『偽物の想像力』が殺してしまう。
自分の認識範囲外を想像することはとても難しい。
まずは範囲内を正確に認識出来ていなければならない。
だから無知な人間程『外側』を楽な妄想で埋めることに逃げてしまう。
『馬鹿は自分の見たいものを見る』
例えば、
何かの試験で100点を取る為には、
それだけの実力が身についてなければならない。
対して、
100点を取ったと妄想するだけなら、
何の実力も必要ない。
しかし当然、
妄想しただけでは、
現実に実力を身に付けることは出来ない。
車を運転している時に必要なのは、
『空からドラゴンが下りてくるかもしれない』という妄想ではなく、
『物陰から子供が飛び出してくるかもしれない』という想像。
人生に問題が生じた時に必要なのは、
『誰かが何とかしてくれるかもしれない』という妄想ではなく、
『どうすれば問題を回避・解決できるのか?』という想像。
自分を気持ちよくさせる為だけの現実逃避に浸った所で、
人生の問題は何一つ解決出来ない。
『子供に夢を見せる。夢を持たせる』とは、
『妄想を信じ込ませ洗脳する』という事ではなく、
『望む目的までの大まかな道筋を示す。足掛かりを作る』という意味。
想像力が全てを変え、全てを作る。
しかし妄想は現実を変える事は出来ない。
想像力は現実を理解し、影響を与える事が出来るが、
妄想は現実から目を背け、影響を与える事が出来ないからだ。
子供は『世界が不完全』だと主張する
大人は『自分が不完全』だと理解する
『妄想に洗脳された人間』を簡単に表現すると、
『遠くの物を見ようとした瞬間に、目の前に紙芝居を置かれる』ようなもの。
宗教の教典などがそれ。
目の前で起こる事や、自分に起こる事を
『宗教の論理 (偽物の因果関係)』で解釈してしまい、
本当の因果関係(現実)が見えなくなってしまう。