CM明けに流れる〜速報 (メディアを支配するもの)

(速報とは名ばかりの)CM明けに流れる〜速報を見る度に、現在のメディアの限界にうんざりするね・・・


速報をCMの上に重ねる事すら出来ない程、スポンサーとメディアには絶対的な上下関係があるのだろう。


その程度のメディアには説得力を全く感じない。

スポンサーが許す内容・出演者でしか番組が作れないのであれば客観性・公平性が全く保てない。

実際、TV・新聞・雑誌 等の構成・内容は、それぞれの上層部やスポンサーの思想・属性・利益に応じて かなりの偏りがある。

情報源としてインターネット等が支持され始めているのも、そう言う側面があるからだろう。

(インターネットが全く客観的だと言っている訳では無い。

インターネットは主観の集合体。

万人の目を通して対象を観察する事で、現象の理解度が上がる。

(万人の意見の集合体が、完璧に現実を現している訳ではない。ほんの少し前まで、全人類が当たり前に平らな地球を想像していた様に)

一方向からだけでは対象を正確に認識する事は出来ない。


万人の目は『番人の目』でもある。

だから時の為政者や宗教の指導者達は、「それ」を自分の目(監視)にする為に、

人間を洗脳(愛国心や信仰心と呼んでいる服従心)し、奴隷にする事に多くの労力を費やす。

自由、特に「言論の自由」や「思想の自由」等を、「未成熟な人間のわがまま(自分勝手)」にすり替え規制(支配)してきた。

為政者の言う「治安」とは、自分達の「支配社会の安定」だ。

「和を以て貴しと為す」

「民の為の平和」では無く「自分達の利権の維持」に他ならない


(ロシアの宇宙船の名前でよく耳にするソユーズとはロシア語で団結・結合・同盟を意味する単語らしい。

どこの国も、国民に対して「(奴隷として)団結しろ」という洗脳を施している。

権力に対する団結は許さないが)




『万人の目が為政者を見ていない時、メディアは為政者の手下となり、

万人の目が為政者を見ている時、メディアは大衆の味方となる』

どんなに強大な権力を持つ者でも、大衆という『絶対の力』に逆らう事は出来ない。

「権力」とは それに従う人間の数(割合)で強さが決まるからだ。


「大衆」とは一瞬で権力者を喰い殺す獰猛な獣だ。

だから常に権力者は大衆という獣を、自分の支配下に置き、その力に気付かせないよう細心の注意を払う。

それを怠る権力者は大衆に始末される)





有名人・子供・動物を使った広告にも辟易する。

さも有名人本人の意見・感想であるかの様に見せ掛けているが、

決められた台詞、決められた演技をしているだけの操り人形。

彼等の好感度を利用した金儲けでしかない。

「自作自演の自画自賛


そもそもほぼ全てに於て その有名人と商品には何の関係も無い。

金を貰って演じているだけ。



フィクションだと分かりきっている漫画やドラマに、わざわざフィクションだと表示させるよりも、

CMこそ「このCMはフィクションです」と明記すべきだろう。



肝心の商品の説明などほとんどせず、

ただバカの脳を反応させ金を出させる為だけの、

奇妙な設定 奇妙な動き 奇妙な音楽 奇妙な台詞

何の中身も無く、ただ

「金を払えッ!」

と喚き散らすコマーシャルメッセージ。





最近やたらとCMで耳にする

「応援」「寄り添う」

と押し付けがましく喧伝している 寄生行為(長期的搾取)。

応援するのも寄り添うのも自由だが、何故わざわざ世間に喧伝するのか?

世間では無く、その対象本人に言えば良い。

わざわざCMで世間に喧伝する必要など無い。






最近流行りの

「奇妙な踊り」
「自社商品の自画自賛の替え歌」
「童話の様な(童話を利用した)設定」。

何処かで見たな・・・。何だったか・・・?

しばらくして気付く。

少し前にTVで見た

「園児に歌や踊り、童話を教えているシーン」。

これだ。


園児に難しい講義をした所で分かる訳が無い。

そこで園児の脳を反応させ易い「歌や踊り」が選択される。


つまり、広告の製作者は

「何も考えず金を出してくれる園児」

相手に広告を製作している訳だ。

(「地球君が大変だ〜!!」)

そして どの企業も似た様な広告ばかり製作しているのは、それが費用対効果が高いのだろう。




広告には役者が起用される事が多いが、広告主の求める「商品に付加させたいイメージの刷り込み」に都合が良いのだろう。


映画やドラマに出ている役者は、作品の主張を演じ表現するが、

広告に出ている役者が主張しているのは、

「金を払え」

ただそれだけだ。


役者、著名人は広告に出るべきではない。


著名人と商品には何の関連も無く(有ったとしても)、

商品の正常な競争原理を阻害してしまう。


「悪貨は良貨を駆逐する(様だ)」

という言葉もある様に、

商品の品質では無く、単に「著名人の人気だけ」で商品の売り上げが決定されてしまう。

広告主は当然それを知っているから、莫大な広告料金を支払っている訳だが。


資本主義社会の決定的な欠点であり、限界でもある

「(品質では無く)より資本を持っている者が勝つ」

という歪んだ社会を構築する事になってしまう。


資本を持って(に頼って)いる者は、
より資本を求め、より資本を囲い込み、

『格差』は果てしなく広がる事になるだろう。

『資本を持っている者が勝つ』社会を構築してしまっているのだから。