無償の愛などという言葉もあるが、そんなものは存在しない。
その人間がしたいからしているだけだ。
最初に答えを言ってしまえば、
全ての愛は自己満足(自己愛)に過ぎない。
しかし、人間は「愛」と「自己満足」を わざわざ分けて呼んでいる。
その違いは何だろうか?
「自分を満たす行為」が結果的に、
他者を満たした(利益)時、人間はそれを愛と呼び、
「自分を満たす行為」が、
何等 他者の利益にならない、
或いは他者の不利益を生み出した時、
人間はそれを自己満足と呼んでいる。
人間は、自分がやりたい事をやっているに過ぎないのに、
「相手の為にやってやっている」と主張し、
そこに傲慢さ、思い上がり、図々しさ等が生まれ、
見返りを求める。
わざわざ無償の愛の様な言葉が存在する様に、見返りがある事が普通な訳だ。
自分がやりたい事をやっているだけなのに、さらに見返りを求める。
人間の欲深さにはきりが無い。その上、その自覚は全く無い。
そこに数えきれない程の争いが生み出される。